そよう病院設計コンセプト

 病院風景

 コンセプト
 地域に開かれた、従来の病院とは異なる「病院らしくない病院」をコンセプトとして、周囲の雄大な自然や歴史ある馬見原の町並みに溶け込む施設計画としています。
 地上3階建の本病院は、1階:外来診療部、2階:病棟、3階:手術・事務管理部から構成されます。2階3階部分を1階外壁面からセットバックさせ圧迫感の軽減を図り、更に周囲の建物にスケール感を近づけるためヴォリュームを分割させています。セットバックさせた2階の屋上部をデッキテラスとし、周囲に広がる九州山地の雄大な眺望を借景として病棟に取込んでいます。
 内部空間はコンパクトな平面計画により患者動線の短縮や、誰にでもわかりやすい計画を心がけました。待合や病棟には自然採光・自然通風を積極的に取り入れ、明るく快適な空間とすると共に太陽光発電や雨水利用等の自然エネルギーの有効活用を行っています。 また、地場産のヒノキ材の活用や、アート・サインの一体的計画により、温かみと親しみのある居心地のよい空間づくりを心掛けました。

 設計会社
 株式会社梓設計(あずさせっけい) 本社:東京都大田区羽田旭町10-11